当院では、薬物に頼らない食事療法を中心とした糖尿病の治療を目指しています。受診日の血糖値やヘモグロビンA1cは、15分程度で分かりますので、改善しているか、否か、データを共有して対策を考えています。
2000万人もいる糖尿病や糖尿病予備軍。食事療法として「糖質とカロリー、どちらを制限するのか?」。私は、糖尿病の食事の糖質を10%減らすだけでいい「糖質ちょいオフ」をお勧めしています。厳しい糖質制限ではありません。糖質は主にご飯や麺、パン、果物などに含まれています。
カロリー制限食とは一般的に行われている糖尿病の食事療法です。人は1日の生活の中で消費できるカロリーの量が決まっています。消費できる量以上のカロリーを摂取してしまうと血糖値が上がってしまうという考え方です。摂取カロリーを減らし余分なカロリーを脂肪として蓄えることを防ぎ、同時に血糖値も下げてしまう方法なのです。
一方、糖質制限食はカロリーの摂取量を厳密に規定していません。摂取する糖質の量を減らすことで血糖値を下げてしまおうというものです。最近、減量効果もあるということが分かりダイエットに糖質制限食を取り入れられる方が増えてきています。
リバウンドがなく、一生健康的に続けられるのは、糖質「ちょいオフ」ダイエットがいいと思っています。ご飯、麺、パンなどの主食を「10%減らす」だけで糖尿病は確実に改善するのです。